異常な長時間労働の実態

日本での過酷な勤務状況は、もはや海外でも有名です。過労死は、海外で「karoshi」とローマ字表記されていることからも、その異常性を窺うことができます。厳しい就活を乗り切った末に入社しても、劣悪な労働環境で残業が当たり前であれば、人間らしい生活が保証されるとは限りません。むしろ、幸せに働くことの方が難しいでしょう。

過労死は、強制的な激務に耐えかねて自殺する「過労自殺」も含まれ、その主たる原因は長時間の残業です。過労死ラインは月に80時間の時間外労働ですが、中には平気で100時間以上もの余計な労働を強いられているケースも存在します。そもそもこういった長時間労働は、規制されていないのでしょうか。日本には、会社員はもちろんそれ以外の人も、労働基準法についてある程度把握しているはずです。この法律では、一週間に可能な労働時間は40時間まで、また、一日に8時間までと定められています。つまり、本来は残業すら認められていないのです。しかしながら、残業を経験していない人は少ないでしょう。残業をしていながら企業が摘発されないのは、労働組合ないし労働者の代表に書面でとある協定を締結しているからにほかなりません。

その協定については労働基準法第36条で規定されていることから、36(サブロク)協定と呼ばれ、月に最大45時間の時間外労働を許可するものです。36協定と過労死ラインを比較してみると、圧倒的に時間超過していることがわかります。したがって、月に80時間の残業は違法ですが、実際強制的に働かされて悩みを相談できない人も多く、社会問題となっています。もし、長時間労働で頭を悩ませているのであれば、ぜひ労働基準監督署に相談してみましょう。